Phaseo Team2026/05/31約2分で読めます
見逃した方へ: 2026年5月にリリースした内容
5月は動画、非同期ジョブ、プロバイダーの有効化、本番環境の可観測性が大きく前進しました。

5月は、Phaseoにとってこれまでで最もリリースの多い月のひとつでした。製品はモデルカタログの枠を越え、Gatewayのワークフローへとさらに広がりました。動画、非同期ジョブ、可観測性、プロバイダーの有効化、SDKの各分野が前進しました。
このまとめでは、リリース履歴、コミット履歴、今月のカタログデータをもとに、2026年5月1日から31日までに公開した内容を紹介します。
5月に提供したもの
動画と非同期ジョブの機能が充実
5月にはGatewayの大規模なアップデートを行い、動画機能の展開、使用状況の確認、リクエストの診断、バッチ処理と動画処理の非同期ライフサイクルを整えました。
ステータスの確認、キャンセル、コンテンツの取得とダウンロード、より詳しい使用状況の表示に対応しました。つまり、時間のかかる処理を開始し、進行状況を追い、内容を確認してデバッグすることが容易になりました。
これは製品にとって重要な変化です。動画やバッチ処理は単純なチャットリクエストとは異なります。完了までに時間がかかり、失敗の仕方もさまざまで、進行状況を把握する手段が必要です。5月の改善により、こうしたワークフローがGatewayの中核機能として使いやすくなりました。
本番運用に役立つ可観測性へ
5月はリクエスト診断も実用的になりました。Gatewayではリクエストの詳細がわかりやすくなり、エラーを早い段階で確認できるようになりました。また、プロバイダーの有効化状態や使用状況の更新経路も改善しました。
実際のワークロードを運用するチームにとって、これは原因の推測を減らします。リクエストが失敗した場合、想定と異なる経路に振り分けられた場合、あるいは予期しないプロバイダーが使われた場合に、何が起きたのかを製品が説明できることが大切です。
これが、デモ用のGatewayとチームが実運用できるGatewayの違いです。可観測性はグラフを表示するだけではありません。次のリクエストを修正するために十分な状況情報を提供することです。
プロバイダーの有効化状態と料金がわかりやすく
カタログページと内部データで、利用可能なプロバイダーを把握しやすくなりました。有効化状態の表示がより一貫し、料金の概要とホバーカードが改善され、リアルタイム処理の分単位料金も修正されました。
5月にはGoogle、Anthropic、Baseten、Venice、Novita、CrofAI、AWSなどのプロバイダーデータも更新しました。個々の更新は小さくても、全体としてカタログの新しさと信頼性が高まりました。
同じモデルを複数のプロバイダーが提供している場合に、とりわけ役立ちます。モデルが存在するかどうかだけでなく、どこで実行できるか、料金はいくらか、ルートが有効かどうかを利用者が確認できる必要があります。
TypeScript Agent SDKを公開
5月、PhaseoはTypeScript Agent SDKの初の公開版に向けた開発を進めました。このリリースでは、Gatewayの仕様に沿ったSDKコード、サンプル、ドキュメント、開発ツールとの連携、移行ツールを追加しました。
各チームがループ、ツール、テレメトリー、リトライ処理を一から組み立てずに、長時間実行するエージェントのワークフローを作れるようにすることが目的です。
最初のサンプルでは、コードレビュー、調査、サポート依頼の振り分け、複数のローカルツールの並列実行など、実際の用途を取り上げました。APIリファレンスだけの場合より、開発者が取り組みを始めやすくなりました。
モデル発見の自動化が進展
プロバイダーモデルの変更を追跡するGitHub issueの同期、通知の制御、モデル発見結果の扱いの改善を追加しました。ベンチマークデータを更新し、日付順の並び替えやモデルファミリーの表示も改善しました。
この取り組みにより、更新のたびに手作業で調べなくても、変化の速いプロバイダーの状況をカタログに反映しやすくなりました。実際のプロバイダー変更と、発見結果に含まれるノイズも区別しやすくなりました。
カタログは、常に最新であってこそ役に立ちます。5月は、その状態を保つために必要な手作業を減らすことに取り組みました。
そのほかのリリース
- ヘッダーの検索読み込みを遅らせ、検索インデックスの準備前にメインページを表示できるようにしました。
- ホームページの月間トークン統計を修正しました。
- メディアのリトライ設定と重複処理を修正しました。
- ベンチマークの順位付けを修正しました。
- 組織のソーシャルリンクにURL検証を追加しました。
- 無料モデルのクレジット制限とワークスペースポリシーの適用を強化しました。
- Next.js、Mintlify、Hono、Zod、PostHog、CIツールなどの依存関係を更新しました。
モデルの注目ポイント
5月は幅広いモデルが登場しました。OpenAIはchat-latestと複数のリアルタイムモデルを追加しました。GoogleはGemini 3.1 Flash-LiteとGemini 3.5 Flashをリリースし、月の後半には画像モデルも追加しました。xAIはGrok Imagine Image Quality、Grok Build 0.1、Grok Imagine Video 1.5 Previewを追加しました。
ほかにもClaude Opus 4.8、Command A+、Qwen 3.7 Maxの各バリエーション、Cursor Composer 2.5、Step 3.7 Flash、CrofAI Greg RP、NVIDIA Cosmos3 Super Reasonerが登場しました。
最新のリリースデータはこちらで確認できます。
5月のリリース概要
ローカルのGit履歴によると、5月には77件のコミットがありました。動画と非同期ジョブ、プロバイダーの有効化、可観測性、SDKの公開に向けた取り組み、料金の修正、モデル発見の自動化、継続的なカタログ更新が中心でした。
2026年5月にリリースされたモデル
カタログには、2026年5月をリリース日とする次のモデルが含まれています。
- 5月5日: chat-latest (
openai/chat-latest) - 5月6日: Grok Imagine Image Quality (
x-ai/grok-imagine-image-quality) - 5月7日: Gemini 3.1 Flash-Lite (
google/gemini-3.1-flash-lite) - 5月7日: GPT Realtime 2 (
openai/gpt-realtime-2) - 5月7日: GPT Realtime Translate (
openai/gpt-realtime-translate) - 5月7日: GPT Realtime Whisper (
openai/gpt-realtime-whisper) - 5月15日: Grok Build 0.1 (
x-ai/grok-build-0.1) - 5月18日: Composer 2.5 (
cursor/composer-2.5) - 5月19日: Gemini 3.5 Flash (
google/gemini-3.5-flash) - 5月19日: Qwen 3.5 LiveTranslate Flash Realtime (2026-05-19) (
qwen/qwen3.5-livetranslate-flash-realtime-2026-05-19) - 5月20日: Command A+ (
cohere/command-a-plus) - 5月21日: Qwen 3.7 Max (
qwen/qwen3.7-max) - 5月25日: Qwen 3.7 Max (2026-05-17) (
qwen/qwen3.7-max-2026-05-17) - 5月25日: Qwen 3.7 Max Preview (
qwen/qwen3.7-max-preview) - 5月26日: Qwen 3.7 Plus (2026-05-26) (
qwen/qwen3.7-plus-2026-05-26) - 5月28日: Claude Opus 4.8 (
anthropic/claude-opus-4.8) - 5月28日: Greg RP (
crofai/greg-rp) - 5月28日: Gemini 3.1 Flash Image (Nano Banana 2) ()
次に向けて
5月を経て、6月はカタログの自動化、プロバイダーの拡充、モニターページの改善、新規利用者のオンボーディング、ローカル開発環境の整備に取り組みやすくなりました。